読書中

 ただいま読んでいる本はこれ。随分前に購入してあったもの。

樹をみつめて

樹をみつめて

 なんだか最近あまり感じることのなかった読後感をもつ(あと少し残っているのだけど)。ぐいぐいと引きつけられるわけではない。ただ身体の力が抜けていくような、それでいて心が穏やかになっていく感じがする。だからと言って最近落ち気味の気分が急に上向くわけではないのだけれど。
 苦しみや哀しみの中から生み出されるものが苦しさや哀しみだけで埋め尽くされのではなく、そこに強さややさしさ等々が加味されていく可能性があるのだ。なぜかそんなことを考えて苦しんでいるのも悪くないかも、とことん悩んでみるのも一つかもなどと思う。