足で歩く

4月から正規に働く予定の学校で、現在、非常勤で働いている。その学校と学校のある町と地域連携を模索する試みが進行している。そこで、まず学校側が町を知る必要があると、先日、役場、公民館や社会福祉協議会へ挨拶をかねて資料をもらいに行った。挨拶をしながら、こちらの意図を伝えると様々な反応が返ってくる。話をした相手が実は卒業生だと判明したりもする。それにしても、直接、会って話をするというのは、インターネットや図書館の資料で読むことが可能な資料以上の収穫があると実感する。例えば、人口の増加は数字でみてわかるが、どのように人口増加があり、どの地域から増えていったのか、また流入してきた層はどんな社会層に属する人たちなのか、今後、町はどんな風に変化をしていく可能性があるのか等などといったことは町の歴史も含めて聞いてみないとイメージできない。しかし、町で生活をしてきた人に少し話をきくと、歴史をともなった立体感覚、つまり4次元感覚での理解へと変化していく、そんな体験であった。フィールドワークの醍醐味ってこんな感じなのだろうか。