読書記録−その3

 今日読んだのは上野仁美著「精神科ソーシャルワーカーの棚卸し 疲れた猫の捨て台詞」である。実は著者とは知り合いだったりする。以前同じ地域で仕事をしていた。
 本の内容はというと軽めのエッセイに仕上がっている。そういう意味ではもの足りない、もったいないという気もしなくもない。しかしソーシャルワーカーがいつも気張って仕事をしているわけではないし、精神障がい者を描くものが社会派であったり、お涙頂戴物のような物語である必要は必ずしもない。問題はその人の精神障がい者をみつめる「まなざし」なのだと思う。そう考えると力の抜けた自然さがあらわれていると言えると思う。

精神科ソーシャルワーカーの棚卸し―疲れた猫の捨て台詞

精神科ソーシャルワーカーの棚卸し―疲れた猫の捨て台詞