神谷美恵子

 今さらという気がしなくもなかったが、神谷美恵子の本を続けて2冊読んだ。今年8月に亡くなられた久保紘章教授の本に神谷美恵子のことが書いてあったという理由で手にした。大学生のころ「生きがいについて」を手にしたことがあったが、あの時は途中で挫折した。今回はすんなりとはいかなかったが読めた。こんなにやさしい温もりのある言葉、文章の本だったのかと発見。書いてあることは、やはりやさしくはなく考えさせられることばかりであった。
 今年あらためてみすず書房から出版された神谷美恵子コレクションには「生きがいについて」を書いていたころの日記が一緒に収められている。書きたいことがあふれて困ってしまうとその日記に書かれている。うらやましい・・・。