パネルディスカッション

 今日は地元のパネルディスカッションに借り出された。テーマが精神障害者の就労であり、この時期に・・・とテーマを決めた某氏をうらみつつ司会をした。パネルディスカッション自体は、まぁこんなものでしょうという程度。振り返りたくないというのは、壇上にあがった人の一致した意見だと思う。
 しかし、打ち合わせ場面などで家族会の人たちと話ができるのは悪くはない。自立支援法をめぐっていかに家族会立の作業所が混乱をしているのかがわかる。家族会の運営している作業所がいいとは思えないが、精神障害者の地域生活を支えてきたことは間違いない事実だと思うし、そのことに対しては評価をしているつもりである。その作業所の今後が見えない状況になってしまっている。とても自立支援法に則った施設としてはやっていけないだろうし、さりとて予算をもぎとってこられるのかというとそれも難しいだろう。都会は家族会が運営する作業所といっても実態は専門家が入り込んで対応している。しかし、少し田舎になると指導員(この言葉は嫌いだけど)も家族であったりする。それがいいとは絶対に思っていないが、精神障害者が地域で暮らす上では必要なものだとは思う。今後、作業所は生き残れるのだろうか。今回のパネルディスカッションを機に少し家族会の人と話をしてみたいと感じた。

 福祉の業界は総じて給料が安い。給料が高ければいいというものではないが、高いにこしたことはない。しかし、そういったこと以上に、働いている人自身が、周囲や組織の中で大切にされているという気持ちがなければよい仕事はできない。人とかかわる仕事の場合、それが対象となる人にそのまま反映されると私は思う。そのあたりを無視した介護をはじめとした福祉の現場の給料はどうしたものか・・・。