凹のち

日中、自分の失敗が判明。落ち込み、気をとりなおして帰路についたところ、職場を紹介してくれた先生と一緒になる。これから学会発表にむけた指導をすると言い、その相手が名前と顔を知っている人だったものだからついていってしまった。そして元気になった。我ながら単純。
正直に言って専門的な話は言っていることはわかるものの根拠はさっぱりわからない。しかし、テスト(検査)と臨床にのぞむ姿勢という点でとても勉強になった。非常に簡単に言ってしまえば研究(論文)のためのテストでは理解されない、危険だといった話だった。先生の人柄、臨床姿勢がよくわかる話しで聞きながらうなずき、そして気持ちが暖かくなった。
こういったことは私の関与する臨床現場でも同じである。研究は確かに大切であるが、対象となるクライエントの立っているところ、気持ちを考えるという当たり前のことを知的欲求のなかで見失わないように気をつけなければならない。クライエントはその人生を生きているという重みを忘れてはならない。